世界各地に展開するIoT機器と通信回線を遠隔管理するイメージ。NTTドコモビジネスは、数万回線規模のIoT運用に対応し、次世代eSIM規格「SGP.32」により物理SIMを交換せず通信事業者を切り替えられる新メニューを2027年3月から提供する。(画像はイメージ)
今回のニュースのポイント
NTTドコモビジネスは、IoT向けNaaS「docomo business SIGN」に大規模・グローバル利用向けの新メニュー「Pro」を追加し、2027年3月から提供を開始します。数万回線規模のIoT運用に対応し、国内外に分散する回線やデバイスを共通基盤で一元管理します。IoT向け次世代eSIM規格「SGP.32」にも対応し、機器の出荷後でも遠隔で通信プロファイルを変更できるため、物理SIMを交換することなく通信事業者を切り替えられます。
本文
NTTドコモビジネスは、セキュリティ機能を標準搭載したIoT向けNaaS「docomo business SIGN」のラインアップとして、大規模・グローバル展開に対応する新メニュー「Pro」を追加し、2027年3月より提供を開始すると発表しました。
新メニューは、製造、物流、医療、社会インフラ、モビリティなどでコネクテッド製品の利用が広がるなか、数万回線規模のIoT運用に対応します。同社が引用した外部調査機関GSMA Intelligenceの予測によると、世界のIoT接続数は2030年に387億件に達し、その63%を企業向けが占めるとされています。こうした機器の拡大に伴う運用管理の複雑化に対応する狙いがあります。
運用面では、IoT機器の出荷や導入に伴う回線設定・開通をポータルやAPI経由で効率化するほか、企業側の業務システムと連携させることで開通、停止、解約などの手続きを自動化します。また、国内外に広がる回線やデバイスの状態、利用状況を単一の運用基盤で可視化し、異常検知の通知や設定変更などの処理を自動化します。セキュリティ面では、従来の脅威検知・遮断機能と連携し、IoTデバイスと悪性サーバーとの通信をリアルタイムで検知。必要に応じて顧客がSIM単位で通信を遮断でき、回線・デバイスの運用状況とセキュリティイベントを同じ基盤上で把握できます。
今回の主要な機能拡張の一つが、GSMAが策定したIoT機器向けeSIMの遠隔管理規格「SGP.32」への対応です。これにより、製品の製造・出荷後であってもポータルやAPIを通じて通信プロファイルを遠隔変更できるようになります。国や地域ごとに製品を作り分けることなく最適な通信プロファイルを適用できるため、グローバル展開時の製造・導入業務を簡素化できるほか、サービス開始後も物理SIMを交換せずに遠隔で通信事業者を切り替えることが可能となります。なお、本機能の対象は通信規制国を除く国・地域となります。
NTTドコモビジネスは、大規模なIoT基盤について、回線の開通から運用、セキュリティまでを一元的に管理できる新メニューを2027年3月から提供する方針です。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)













