富士フイルムホールディングスは、電力不足に対応するために省エネ効果に優れたLED照明スタンドを、富士フイルムホールディングス、富士フイルム、富士ゼロックスの本社に導入することを決定した。
東日本大震災の影響による電力不足問題発生以来、生産拠点に設置されている自家発電設備のフル稼働や、屋外広告灯の消灯などの節電対策を行ってきた同社では、オフィス業務での電力削減も必要であると検討してきた。そこで、天井照明を消して窓からの外光をできるだけ多く取り入れながら、手元作業の明るさを確保するために、省エネ効果に優れた7.3WのLEDスタンドを導入する。太陽光と同様の色温度を持つ高演色性ライトになっているため、外光との併用がしやすく、天井照明がなくても快適なオフィス空間を維持できるという。この照明スタンドは6月下旬より約4000台を導入し、オフィスでのピーク時における使用電力の削減目標25%の約4割に相当する約10%の電力を削減する計画だという。
相変わらず続く電力不足の中、これらに対応するため東京を中心とした企業各社で行われる節電対策。この夏のみならず、通常通りに電力供給が再開されてからも、エコ活動として採用されていくなど、長期的な見通しも重要であるといえるだろう。