三井住友FGの第2四半期決算、純利益増で通期業績予想も上方修正

2012年11月15日 11:00

 14日、三井住友フィナンシャルグループ が平成25年3月期の第2四半期決算を発表。累計期間の連結経常収益は前年同期比1.1%増の2兆680億2500万円、経常利益は同14.3%減の4681億8000万円、中間純利益同5.5%増の3310億3900万円となった。

 連結粗利益は、三井住友銀行において、国内貸出金残高の減少による資金利益の減少や国債等債券損益の減益等により、業務粗利益が前年同期比328億円の減益となったものの、昨年12月に連結子会社としたSMBCコンシューマーファイナンスの収益寄与があったこと等により、1兆3718億円と前年同期比499億円の増益となっている。また、営業経費は、連結子会社の増加による影響等から、前年同期比で281億円増加。与信関係費用は、連結ベースでは前年同期比200億円増加したものの、株式等損益は、国内株式相場の下落による保有株式の償却を主因として1329億円の損失となり、結果、経常利益は前年同期比783億円減となっている。一方、中間純利益の前年比増は、三井住友銀行において繰延税金資産に係る評価性引当額が減少したこと等によるものとのこと。

 なお、三井住友銀行単体での業務純益は前年同期比363億円減の4287億円、経常利益は同1230億円減の2745億円、中間純利益同509億円減の2397億円であった。こうした状況を受けて、連結業績予想を経常利益で前回公表比800億円減の8300億円に、当期純利益を同600億円増の5400億円に修正している。