国民と歴史に責任持った行動をと自民をけん制

2011年02月24日 11:00

 菅直人総理は23日行われた谷垣禎一自民党総裁との党首討論で「国民にとって最も重要な問題は何か。予算を執行することが最も重要」と新年度予算案と関連法案の成立に協力するよう強く訴え「国民の皆さんに対し、歴史に対し、責任を持った行動をとって頂きたい」と解散総選挙を求める谷垣自民党総裁をけん制した。

 一方、谷垣自民党総裁は「2年連続して税収より国債発行額が多い、こうした体質の予算は賛成できない」とし、「予算の組み換えを出したい」と組み換え案提示を表明した。

 一方で「堂々と国民に問うて、リセットすることが必要だ」と繰り返し、解散総選挙を求めた。

 外交政策では北方領土に対するロシアの強気の姿勢の背景のひとつに「日米安保体制が揺らいでいることがある」と谷垣自民党総裁が指摘したのに対し、菅総理は「日米関係がギクシャクした場面もあったが、昨年5月28日の日米合意を踏まえて、現在は極めて安定した状況にある」とし、普天間基地移設についても「日米合意を踏まえて対応していく。それにそった形で予算を計上している。(予算を)成立させて頂ければ、きちっと執行していく」と反論。

 谷垣自民党総裁は菅総理がそこに留まるのは国益に反すると強調した。
(編集担当:福角忠夫)