大林組 <1802> は12日、平成25年3月期第2四半期の連結決算を発表した。売上高は653,354百万円(前年同期比19.9%増)、営業利益は11,978百万円(前年同期比89.5%増)、経常利益は12,244百万円(前年同期比99.1%増)となり、四半期純利益は5,685百万円(前年同期比50.6%減)となっている。
わが国の経済は、東日本大震災からの復旧・復興が進むなか、欧州債務危機を要因とした世界景気の減速などの影響により、生産や輸出が減少するなど景気回復の動きに足踏みが見られている。国内の建設市場においては、公共工事は復興関連予算の効果などにより増加し、民間工事も企業の設備投資の持ち直しにより回復基調にあるものの、受注環境の本格的な改善には至っていない。
このような状況下、同社グループの売上高は子会社とともに建設事業売上高が増加したことなどにより増収。また、利益面では建設事業売上高の増加に伴う完成工事総利益の増加、子会社における不動産事業など総利益の増加などにより、営業利益、経常利益は増益となった。一方、四半期純利益は前第2四半期連結累計期間に投資有価証券売却益を約141億円計上した反動減などから減益となった。