ライオンが行った室内飼育犬の細菌汚染実態調査で、犬の足裏の肉球やお腹に、犬のおしり周りやトイレ表面と同様の菌数が付着していることが分かった。同社が24日、発表した。同社では「洗浄や除菌など適切なケアをすることが望ましい」としている。
これは、ライオン分析技術センターとライオン商事が犬の体表と犬用トイレの細菌汚染実態について調べたもので、犬を飼育している5家庭で6頭の犬の体表(肉球、お腹、おしり周り)と5つの犬用トイレ(トレイ内周、横漏れ箇所、トイレシーツ上)を対象に34箇所で拭き取り調査を実施した結果、100cm2あたりに付着していた細菌数は、犬の体表では数千~数千万個、犬用トイレ表面では数百~数千万個あり、犬の違いによる差は大きいものの、測定部位間では細菌数に大きな違いがなかった、という。
同社では「今回検出されたブドウ球菌科の細菌や腸内細菌科の細菌はいずれも環境中からは頻繁に検出されるものであり、特に強い毒性のあるものではないが、ペットとスキンシップを取る場合には衛生面の観点から洗浄や除菌など適切なケアをすることが望ましい」と助言している。
(編集担当:福角やすえ)