内閣府が行った外交に関する世論調査で、諸外国との関係では、日中関係について、回答者の88.6%が良好だとは思わないと感じていることが分かった。9月7日に発生した尖閣諸島付近での中国漁船による日本の海上保安庁巡視船への衝突事件にからみ、特に、関係が良くないと感じた人が急増したためと見られる。
調査は今年10月21日から31日までの間に全国の20歳以上の3000人を対象に調査員による個別面接聴取方法で実施。1953人から有効回答を得ている。
それによると、日本と中国との関係が良好だと思う人は良好1.1%、まあ良好7.2%で合わせて8.3%にとどまった。逆に良好だと思わないとする人はあまり良好だとは思わない32.4%、良好だと思わない56.2%の合わせて88.6%にのぼった。
前回調査(昨年10月)に比べ、良好と思うは30.2ポイント減少し、良好と思わないが33.4ポイント増えた。特に、20代から50代で、良好と思わない人が増えていた。
中国に親しみを感じる人も20%と前回調査に比べ、18.5%減少した。逆に77.8%が親しみを感じないと答えた。近くて遠い隣国にならない外交政策が求められている。