企業倒産 16ヶ月連続して前年同月下回る

2010年12月09日 11:00

 東京商工リサーチが8日まとめたところによると11月の全国の企業倒産(負債総額1000万円以上)は1061件、負債総額2738億3000万円と前年同月に比べ、件数で6.2%減、負債額では大型倒産がなかったこともあり、60.5%の大幅減となったことが分かった。

 倒産件数は16ヶ月連続して前年同月を下回った。また、上場企業の倒産は4ヶ月ぶりにゼロとなった。一方で、円高の影響を受けての倒産が5件あり、円高による倒産は今年に入って、この11ヶ月に63件と前年同期比で約3倍にのぼっている。

 また、倒産した企業の67.8%が従業員5人未満の小・零細企業になっており、小規模・零細企業の資金繰りや販売不振など、経営環境の厳しさが改めて浮き彫りになっている。
(編集担当:福角忠夫)