民主党の菅直人元総理が安倍晋三総理は夏の参議院選挙で勝った後、原発を再稼動させるとともに上関原発(山口県)など新たな原発を着工させるつもりだと警戒を強めている。
菅元総理は「安倍総理の原発に関する発言におごりが目立ってきている」と言い、7月に原子力規制委員会が新安全基準を決定することになっているが、安倍総理が施政方針演説の中で「安全が確認された原発は再稼動する」と発言していること自身「基準が決まる前から再稼働を前提とする発言自体、再稼働を可能にするような判断を求めて原子力規制委員会に圧力をかけている」のだと批判的だ。
菅元総理は原子力規制委員会が大飯原発について活断層の存在を指摘しているにもかかわらず原発の稼動をストップさせるかどうかの判断を夏以降に延ばしているとして「電力会社の経営や政治に影響されないで純粋に科学的に判断する姿勢が崩れてきている」と懸念する。ここはまさに科学的根拠のみで粛々と対応することが原子力規制委員会に国民が期待するところであり、委員会の存在意義だ。(編集担当:森高龍二)