大阪府、EVバイク普及に向けた取組みを積極的に展開

2010年12月08日 11:00

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大阪府が展開する「事業用EVバイク普及モニタープロジェクト」のために、ヤマハ発動機が新たに開発した事業用EVバイクのオリジナルモデル

 大阪府では、EV(電気自動車)や太陽光パネルの普及により、低炭素社会の構築と新エネルギー関連産業の振興・集積・雇用拡大を目指す「大阪EVアクションプログラム」など、独自のエコプロジェクトを積極的に展開している。そして、今回その一貫として、2010年12月から2011年3月までの間、「事業用EVバイク普及モニタープロジェクト」という新たな取組みをスタートさせ、事業用EVバイクの市場調査やEVバイクの認知拡大・普及に向けた活動を行っているという。

 この「事業用EVバイク普及モニタープロジェクト」とは、原付一種(第一種原動機付自転車)の保有台数が全国1位である大阪府が主体となり、EVバイクに関する調査を行うことで、普及に繋げていこうというもの。具体的な内容としては、府内で事業用二輪車を有する約2000の事業者に対し、使用実態やEVバイク導入意向についてアンケート調査を実施。また、一部の事業者に試乗モニターとして利用してもらい、業務用途におけるEVバイクの使用実態を調査していく。さらに、上記の調査で得られた結果を、各種学会やセミナー等において発表していくことで事業用EVバイクの市場創出を図るという。

 今回のこのプロジェクトには、ヤマハ発動機 が参画。同社は、今回のプロジェクト用に、新設計モーターと三洋電機 製のリチウムイオンバッテリーを搭載したオリジナルモデルを新たに開発し、プロジェクト期間中、車両の提供の他、メンテナンス、走行実態調査等を行っていくとしている。

 また同社は、オール大阪の産学官とEVのエキスパートから構成される「大阪EVアクション協議会」にも参画しており、今後も、EVバイクの普及やものづくり中小企業との協力など、大阪府との連携を深めていく構えだ。
(編集担当:北尾準)