富士重工業<7270>は、建設機械のランマー専用エンジンER12を新規開発し、23日から中国、上海市で開催される国際建機展「bauma China」にて発表。2011年2月より順次生産・販売を開始するという。
ER12は、建設機械の中でも特に高耐久、高出力、搭載性の良さを要求されるランマー用に特化して開発したエンジン。同社の長年に渡るランマー用エンジン開発の経験やノウハウを活かし、高出力でありながら軽量・コンパクトを実現している。
さらに、始動時のみならず運転時にもオイル量を監視するオイルセンサー機能や、転倒時、アイドリング放置時のエンジン停止機能を標準装備。ユーザーの安全性に配慮した設計となっている。また、整備が容易な一体クランクケース構造やダスト侵入を抑えた新型樹脂エアクリーナーの採用、オイル無補給運転時間の延長など、メンテナンス性や経済性にも配慮している。
同社は今回のランマー専用エンジン投入により、同カンパニーのコアビジネスである建機用エンジンの商品強化を推進。多様なニーズに対応できるグローバルな総合汎用エンジンメーカーとして、さらなる事業の発展を目指す。
(編集担当:宮園奈美)