豊田通商<8015>は、現地時間の今月10日に、大手穀物会社であるNidera(以下:ニデラ社)と、コーン・大豆などの穀物・油糧種子に関連する広範な事業領域において包括提携を締結したと発表した。
40年以上に亘って、日本を中心としたアジア諸国向けに、主に米国産穀物・油糧種子の販売を行ってきた豊田通商は、近年急拡大するアジアの顧客需要に対して安定的な供給を行うため、今後生産量が伸び、輸出拠点として重要性が増す南米産の食料資源確保がより重要になってくると判断。今回、アルゼンチンやブラジルを中心に年間740万トンの穀物を取扱う世界的な穀物メジャーのニデラ社と提携していくことで、南米におけるサプライチェーンをさらなる拡張を図る。
両社は今後、2011年度100万トンの取扱いを目標に、アルゼンチン及びブラジル産の穀物・油糧種子について協力して販促を行っていき、さらには、南米およびアジアにおいて、穀物・油糧種子の積出施設や保管施設への出資・買収も検討していくという。
また、両社では、この相互提携を成功させるために、人事交流を行う他、定期的な戦略会議の開催を行っていきたいとしている。
(編集担当:北尾準)