２２日の参議院予算委員会で、自民党・丸川珠代議員が、同日辞任した柳田稔法務大臣の問題について、「大臣の資質に欠けた人を法務大臣に任命した総理の責任はないのか、罷免すべきでなかったのか」と追及したのに対し、菅直人総理は「私は総合的にみて、柳田さんには（法務大臣としての）職責を担う能力があると判断して任命した」と資質に欠けたという指摘は当たらないとするとともに、「（在職したままでは）予算案に影響が出てきそうということで、（柳田氏）ご本人が判断し、自ら辞任すると申し出られたので、受け入れた」と総理が柳田大臣を呼び、辞任を示唆したとする丸川議員の追及をかわした。
丸川議員は「（柳田氏に問題はないとの趣旨の発言をしていた仙谷由人官房長官が法務大臣を兼務することとなったことから、仙谷官房長官も法務大臣に就く資質に欠くとして）法務大臣を罷免すべき」と迫ったが、菅総理は「見解の相違」と一蹴。罷免する考えはないとした。
（編集担当：福角忠夫）
