国内個人消費の伸び悩みの中、EC(電子商取引)市場は順調な伸びをみせていることが民間調査機関の調べで分かった。矢野経済研究所が2009年度の国内でのファッションEC市場を調べたところ、小売金額ベースで4390億円と前年度に比べ6%の高い伸びをみせた。10日、発表した。
ファッションEC市場の対象商品には衣類をはじめ服飾雑貨、靴、鞄・袋物・革小物、宝飾・時計・アクセサリー、インテリア・生活雑貨・家具、陶磁器・ガラス器などが含まれている。
調査は今年8月から10月までの間に、ブランドホルダー企業やEC構築支援企業などを対象に同社研究員が直接面談して情報収集するとともに文献調査などを併用して実施された。
その結果、2010年度のファッションEC市場も、2009年度に比べ262億円増加し、4652億円規模になると予測。前年度比で6%増加すると見込んでおり、「ファッションEC市場は堅調に成長する」としている。
(編集担当:福角やすえ)