ロシア大統領の国後島訪問に官房長官 意図確認

2010年11月02日 11:00

 仙谷由人官房長官は1日、ロシアのメドベージェフ大統領が国後島を訪ねたとする情報に対し「北方4島はわが国固有の領土。メドベージェフ大統領が国後島を訪問したということであると、日本の原則的立場と相容れない」とし、「日本との関係発展を重視すると表明してきたロシア政府であるから、どういうつもりなのか、よく調査をしないといけない」と事実関係や訪問したとすれば、その意図について確認する必要を述べた。

 また、外交通の鈴木宗男前衆議院外務委員長(新党大地代表)は1日、自身のブログで、この案件に触れ、「大事なことは、ロシアに厳重抗議をするとか、日本のモスクワ大使の召還だとか、強硬な姿勢を取らないこと。日ロ両国の最高首脳は、北方四島は日ロの係争地域であり、未解決の地域であると認めている。過去の全ての約束、条約、宣言、声明等に基づいて、話し合いで解決することになっている。こういう事態になると、よく居丈高に強硬論を言う人がいるが、それは逆に国益を損なう話」との見解を示した。
(編集担当:福角忠夫)