NEC、資生堂のグローバルIT業務改革を強力に支援

2010年10月29日 11:00

 NEC <6701> は、資生堂 <4911>がSAP社の基幹業務ソフトウェア「SAP(R) ERP 6.0」を用いて基幹システムを刷新するためのグローバル展開支援および運用支援を開始した。

 資生堂は、欧州・中国・アジア・米州など各地域における事業拡大に伴い、ITも含めた業務改革を支える高い経営基盤の確立が急務となったことから、2013年度までに「SAP(R) ERP 6.0」を活用した新システムを基幹業務領域(販売・物流・生産・会計等)にグローバル導入する計画を立て、実行している。そんな中NECは、新基幹システムの効果的・効率的なグローバル利用に向け、資生堂の情報企画部門や業務部門と共に、グローバルで統一した「業務プロセス標準」「コード等のデータ標準」「業務評価指標(KPI)」などに基づいた、システム展開時における標準化支援、および稼動後の運用支援に着手してきた。

 今回は、資生堂のビジネスのさらなるグローバル化に伴い、その要求レベルがグローバル・リージョナル・ローカルのどのレベルなのかを判断するための体制を整備。NECでグローバルに実践している経営改革・業務プロセス改革・「SAP(R) ERP」を用いた基幹システム改革で培ったノウハウと、NECグループで実績をもつ「SAP(R) ERP」グローバル導入のコンサルティングサービスや運用支援サービスを組み合わせて、資生堂の情報化体制の見直しをさらに強力に支援していくこととなった。

 今後もNECは、資生堂の戦略的パートナーとして、新基幹システム
以外の領域も含めたグローバルITインフラ全体の集約化や海外各社に対するITガバナンスの強化も視野に入れ、提案を進めていく方針だ。
(編集担当:北尾準)