日立、米国で揚水発電所向けポンプ水車12台受注

2010年10月12日 11:00

 日立製作所<6501>は、日立の米国における発電機器の販売・エンジニアリング会社である日立パワーシステムズアメリカ社(以下、HPSA)と共同で、米国のNew York Power Authority(以下、NYPA)より、Lewiston揚水発電所向け42MWポンプ水車12台の改修工事を受注した。

 今回改修するポンプ水車は、1961年以降に設置された他社製の機器であり、HPSAが北米における機器調達やプロジェクトマネジメントを行い、同社が模型試験、ポンプ水車ランナー他主要部品12台分の設計・製造を担当、指導員も派遣する。2012年に1台目を納入し、2020年に全ての機器の納入が完了する予定だ。

 同社は1911年に初めて水車を製作・納入して以来、約100年にわたり水力事業を展開。全世界で水車約1,500台を納入した実績がある。北米においても、1963年に米国内務省開拓局(USBR)のJudge F. Carr/旧Clear Creek発電所向けに初めて水車を輸出して以来、多数の水力発電設備を納入しており、その技術と実績は高い評価を得ている。なお、NYPA向けとしては、1973年にBlenheim Gilboa揚水発電所に出力298MWの水力発電設備を4台納入。さらに2006年から2010年にわたり、同設備のポンプ水車ランナー交換を含む改修工事を納入している。

 今後もグローバル市場の水力発電設備のプロジェクトに積極的に参画し、受注拡大にまい進する。
(編集担当:宮園奈美)