三井造船<7003>は、玉野事業所で建造中であったリベリア国、クリオマリン社向け56,000重量トン型ばら積み貨物運搬船「オーシャントモ」が完成し、9月8日に同事業所にて引き渡したという。
同船の大きな特徴としては5つのホールド(貨物艙)を持ち、本船自身の荷役設備として4基のクレーンを装備。荷役効率を重視するとともに、多種多様な貨物を積めるよう強度・配置を計画している。また、国際船級協会連合(IACS)の統一規則S25に沿って設計、オペレーションの自由度と構造安全性向上の両立を実現している。
なお同船は、70,000立法メートルを超える大容積貨物艙を有した56,000重量トン型ハンディマックスバルカーであり、同型船110隻目の竣工。本シリーズは、「三井の56」としてマーケットにおいて高い評価を得て、竣工済を含め150隻を超える受注を達成している。
(編集担当:宮園奈美)