来年度予算 元気な日本復活の第一歩と官房長官

2010年08月30日 11:00

 仙谷由人官房長官は27日開かれた閣僚懇談会で来年度概算要求の取りまとめにあたって「来年度予算は元気な日本を復活するための第一歩と位置付けられるもの」との考えを明確に示し、そのための協力を各閣僚に要請したと同日の記者会見で明らかにした。

 仙谷官房長官は、この中で、閣僚懇において「コンクリートから人へ」「新しい公共」「未来への責任」「地域主権」「経済成長と財政規律の両立」という基本理念に「いささかの揺らぎもない」。「マニフェストの実現」「デフレ脱却」「雇用拡大」「人材育成」「国民生活の安定・安全」に重点を置いた予算の大胆な組み替えを図りたい、との考えを明示した。

 また、重点事業遂行のための予算捻出へ、無駄の根絶、不要不急な事務事業の大胆な見直しを求めたとした。さらに、歳出の大枠(約71兆円)を堅持し、来年度予算の国債発行額が今年度当初予算の発行額水準(約44兆円)を上回らないよう全力を挙げる姿勢も示し、予算編成にあたっては編成過程の透明化、見える化を図ることも示したとしている。
(編集担当:福角忠夫)