資生堂<4911>は、1980年のフランスでの事業開始から30周年を迎えたことを記念し、パリのサンジェルマン・デプレ地区にて「ウインドウ・ディスプレイ」による展覧会「Urban Art Box(アーバン アート ボックス)」を開催する。
同社の「ウインドウ・ディスプレイ」は、パリの文化・芸術に影響を受けた初代社長である福原信三氏の着想によって、1914年に銀座の資生堂薬局で開始。1916年には銀座通りに面した新設のビルの一角に、当時では珍しい3面ガラスのウインドウを設けるなど、美の提案のひとつとして「ウインドウ・ディスプレイ」づくりに情熱を傾けてきた。以来、時節や新製品のプロモーションごとに変わる「ウインドウ・ディスプレイ」は、銀座を行き交う人々の目を楽しませ、また、これをつくる社内デザイナーの表現力、独創性は国内外のデザイン界から高く評価され、数々の賞を受賞している。
同展覧会では「ウインドウ・ディスプレイ」にスポットをあて、これまで資生堂の社内デザイナーが銀座本社ビルで発表してきた「ウインドウ・ディスプレイ」から代表的な30点をパネル写真にて展示すると共に、新作として6名のフランス人若手アーティストの手による6点の「未来の資生堂」を発表する。
なお、本展示の開催は2010年9月22日~10月10日の約3週間を予定。ファション界だけでなく世界中からパリに注目が集まるパリコレクションの期間に合わせることで、資生堂のプレゼンスのさらなる向上を図るという。
(編集担当:宮園奈美)