ヤマハ発動機<7272>は、ステッピングモータを使用した単軸ロボット「トランサーボ」シリーズにおいて、ロッド仕様の「SRタイプ」6機種を新たに開発し、2010年9月1日より発売すると発表した。
近年、生産現場においては、製造設備の省スペースと省エネルギー化などが課題となっており、小型・低コストで信頼性・耐久性に優れたアクチュエータが求められている。そうしたニーズに対応するため、同社はベクトル制御方式のステッピングモータを採用し、サーボモータと同等の機能・性能を実現したトランサーボシリーズ「SRタイプ」を開発。同製品は、スライダー仕様の従来モデルトランサーボシリーズ 「SSタイプ」と違い、ステッピングモータとボールねじの組み合わせにより、本体に対しロッドが伸縮動作をする仕様となっている。また、ロッドの先端にツールを付けての搬送作業や、幅決め・幅寄せ、ロッドでワークを押しつけながら締め付ける作業など幅広い用途に対応し、専用コントローラ「ロボットポジショナTS-S」との組み合わせで、さまざまな生産工程にも対応する。
今後、同製品は精密組立が要求される電気・電子部品や小型精密機械部品のあらゆる生産設備において、組立、検査、移載、搬送などの様々な工程・用途に使用可能なほか、医薬品・食品分野のハンドリングや検査工程への採用が期待されている。
(編集担当:宮園奈美)