マツダ<7261>は、マツダ工業技術短期大学校にて実施している実習聴講「オープンカレッジ」の対象を広げ、新たに工業系の高等学校教員を聴講生として受け入れることを決定した。
同校は、技術・技能の基本、幅広い知識、豊かな人間性を併せ持つ人材を育成するために、マツダが1988年に設立した厚生労働省認定の2年制企業内短大。2年間の学習を終えた修了生は、それぞれ生産部門や試作部門などに配属され、現在、現業系社員の1割に当たる約1,100名の修了生が、生産現場の中核として活躍している。
今回、学校教員を対象とした実習参加は、各校における実習の指導に生かしてもらうことが最大の目的。また、より現場に近い生産技能の指導を体験してもらうことで視野を広めることに役立ててほしいとも考えている。同校の殿納基靖校長は「昨年のお取引先企業の方を対象とした「オープンカレッジ」開講に引き続き、さらに今年も当校において新たな取り組みを開始できることを非常にうれしく思います。学校教員の方とマツダ短大の講師や学生との交流機会を設けることで刺激を与え合い、お互いの情報や経験を共有して成長に結びつけてくれることを期待しています」と語る。
第1回の聴講は2010年8月23日から26日、「旋盤」と「手仕上げ」の2科目の実習へそれぞれ2名を受け入れ実施する予定。同社は今後も、同校の企業内教育機関としての特徴を生かし、地域の「ものづくり教育」支援を行い、教育基盤の強化に貢献することを目指す。
(編集担当:宮園奈美)