打ち水で日本を冷やそう。「打水感測2010」開催

2010年07月27日 11:00

 ウェザーニュース <4825> は7月23日に、夏を少しでも快適に過ごせるように、全国のウェザーリポーターと共に打ち水を実施し、その効果を検証する「打水感測2010」を開催した。

 打ち水は、特に効果が表れやすい夕方に雨水や風呂の残り水などの2次利用水を自宅周辺の道路やコンクリートに撒くことで、気温や体感温度を下げる、日本に昔から伝わる暑さを凌ぐ方法。「打水感測2010」はそれを利用した日本最大規模のプロジェクトである。7月23日から1ヶ月間、全国のウェザーリポーターと共に打水を行い、前後の気温変化や体感変化、打水により削減できたCO2などを調査するという。

 天気や四季に関する情報を携帯電話で写真やコメントと一緒にリポートするウェザーリポーターが任意で打水を実施した結果が携帯サイトから寄せられ、インターネット上などでリアルタイムに配信する。また、打ち水のトータル数や、その後エアコンを切った人のトータル数、打ち水で利用した雨水、打ち水で削減できたCO2、体感変化を円グラフで分かりやすく表示するという。さらに、取り組みのひとつとして、7月30日の17時30~18時の間、東京・丸の内で実施される「打ち水プロジェクト2010」への参加も決定。これは、参加者と共に一斉に打ち水を行い、東京の打ち水効果を体感し、観測する試みである。

 今回実施するデータは気温と体感温度の関連性を解析し、今後のサービスに活かしていくほか、エリアごとに特徴や効果を検証し、記録していくという。昨年実施した結果では、打ち水後に1~3℃下がったという声も寄せられており、今年はそれを上回る効果が期待されている。
(編集担当:山下紗季)