「バイオマスマーク」を取得したウレタンフォーム「ソフランエコフォーム」を開発

2010年05月20日 11:00

 東洋ゴム工業 <5105> のダイバーテック事業における関連会社であるトーヨーソフランテック株式会社は17日、植物由来の原料を使用した環境配慮型の軟質ウレタンフォーム「ソフランエコフォーム」を開発したことを発表した。同商品は、ウレタンフォームとして日本で初めて社団法人 日本有機資源協会が認定する「バイオマスマーク」(登録番号NO.090050)を2010年3月30日に取得した商品である。

 ペットボトルなどのプラスチック製品が植物由来の原料でつくられるなど、環境への配慮が高まっている昨今。トーヨーソフランテックでは家具や寝装寝具のクッション材として幅広く使用されている軟質ウレタンフォームにヒマシ油由来の原料を使用することに成功。4種類の物性レパートリー製品を準備している。

 従来、軟質ウレタンフォームには石化由来の原料が使用されているが、「ソフランエコフォーム」は原料の約30%をヒマシ油由来の原料に置き換えることに成功。軟質ウレタンフォームとしての機能も、石化由来の原料を使用するものと比較して同等の品質と同等の物性を保有している。ヒマシ油は非食用植物油であり、食料需要との競合が無く比較的安定して調達が可能であり、ヒマシ油を抽出するヒマ(トウゴマ)は植物として光合成を行う際の炭酸ガス吸収量の多いことも特徴で、環境に優しい原料としても注目されている。

 「ソフランエコフォーム」をはじめとした環境配慮型の商品を開発するトーヨーソフランテックは、暮らしに楽しい動きと快適さを提案する企業活動を通じ、豊かでゆとりある社会づくりに貢献していきたいとしている。
(編集担当:上地智)