総理 自殺予防対策でさらに強化語る

2010年03月19日 11:00

 鳩山由紀夫総理は3月18日開かれた参議院予算委員会で、津田弥太郎議員(民主党)から自殺対策強化のため、自殺対策専任の政務官を置いてはどうか、との問いに答え、「(自殺対策緊急戦略チームの政務三役のひとり)泉(健太)政務官も多くの事をしており、政務官が自殺(対策)のみ(を担当する)というわけにはいかないが、大変重要なことなので、今までより取り組めるよう、政務官も含め、検討したい」と対策強化への姿勢を語った。

 政府は、今月を「自殺対策強化月間」と位置づけ、社会全体での自殺防止運動の盛り上げと相談体制の充実強化に取り組んでいる。また、新年度では自殺対策関係予算に124億4600万円を計上し、地域での相談体制の充実、自殺未遂者が再度、自殺を図るようなことのないよう、また自殺遺族のケア対策の充実など、きめ細かな対応を図っていきたい考えだ。

 一方、自殺者は1998年以降、毎年3万人を超える状況が続いており、2009年も3万2753人(暫定)と前年より504人増える見通しが示されている。
(編集担当:福角忠夫)