農林水産省は山口県下関市岬之町10-6にある海産物の製造加工・委託販売会社、下関水陸物産(嶋田達雄代表取締役)がフグ加工品を販売する際に、事実と異なる製造年月日や加工年月日を表示したり、出荷先から返品された商品に新たな賞味期限を設定表示して販売していたとして、10月9日、同社に対し、全ての食品に対して(1)直ぐに表示点検を行うとともに、適正表示に是正すること(2)再発防止策を取ること(3)11月9日までに農林水産大臣あてに講じた措置を報告することなどを指示した。問題の商品は7万5727個販売された(農水省発表)という。
農水省の調べによると、下関水陸物産は、少なくとも昨年9月1日から今年8月26日までの間、自社の表示責任商品(フグ加工品)について、製造委託や小分け・包装委託をした「ふくのお茶漬4袋入」など一般消費者向けフグ加工品16商品について、製造業者などから伝達された製造年月日を変更し、又は確認せずに、商品を検品した日以降の日を製造年月日として表示したり、取引先から返品された「ふくふりかけ瓶入」などフグ加工品13商品については、名称等を記載した一括表示シールを破棄し、返品された日以降の日を製造年月日として付し、この製造年月日を起点に新たな賞味期限を表示して販売していたことが確認された、としている。
また、自社で小分け・包装した一般消費者向けフグ加工品10商品についても、商品を検品した日以降の日を加工年月日として表示し、販売していた、という。
同社では「今回の指示を受けて、再発防止に向けての社としての姿勢など、今夜中に自社のホームページに掲載したい」と対応に追われている。
(編集担当:福角やすえ)