花王とカネボウ化粧品 共同配送等でコスト削減

2008年06月05日 11:00

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今年3月から稼動している石狩センター

 花王グループの花王とカネボウ化粧品は、物流拠点の統合と、共通取引先への花王(家庭品・化粧品)・カネボウ化粧品のグループ内共同配送を始めた。今年10月には東北エリアに東北センターの開設を予定。「物流のシナジーとして2010年までの累計で約50億円程度のコスト削減をめざす」としている。

 これは、花王・カネボウ化粧品双方の物流インフラ(拠点、物流システム、物流子会社など)を有効活用することが狙いで、「カネボウ化粧品の物流拠点を花王グループ全体の物流拠点整備計画と連動させ、外部倉庫の賃貸料や荷役料を削減するとともに、花王のもつ家庭品の配送ルートを活用し配送費の削減を図っていく」考え。

 すでに関西エリアの関西センターと北海道エリアの石狩センターでは拠点統合を完了。「今後も花王の家庭品・化粧品、カネボウ化粧品を統合する家庭品化粧品統合型、花王の化粧品、カネボウ化粧品を統合する化粧品統合型のいずれかで、物流拠点の整備を進めたい」考えだ。