皇室制度で論点を官房長官が公表

2012年10月09日 11:00

 藤村修官房長官は5日、皇室制度に関する有識者ヒアリングを踏まえての「論点整理」を取りまとめたとして、その概要を発表した。

 この中で藤村官房長官は「女性皇族の婚姻による皇族数の減少と皇室の活動の維持という課題に対し、有識者ヒアリングにおいて出された様々な意見を踏まえつつ、今後の検討の基本的な視点を明らかにするとともに、提案された具体的な方策について、憲法や他の法制度との関係で実現可能なのかどうか、という観点を中心に内閣官房において整理・検討を行ったもの」としたうえで、概要、次の点をあげた。

 (1)女性皇族が婚姻後の皇族の身分を保持することを可能とする案と(2)女性皇族に皇籍離脱後も皇室の活動を支援していただくことを可能とする案に整理した上で、(1)については、更にその中で、A=配偶者及び子に皇族としての身分を付与する案と、B=配偶者及び子に皇族としての身分を付与しない案の二つに整理した。

 これらの案について、どの案を採用するか、もしくは複数の案を併用するかについては、今後の国民各層の議論を踏まえながら、更に検討を進める、とした。

 また広く国民各層から2ヶ月くらいかけて意見を募集すると述べた。(編集担当:森高龍二)