政府は野生生物の適切な保護管理の推進など今後5年間の具体的な取り組みを織り込んだ「生物多様性国家戦略2012-2020」を30日までに閣議決定した。自然共生社会実現へ「自然のしくみを基礎とした真に豊かな社会をつくること」を基本的考えとした。
昨年3月の東日本大震災を契機に人と自然の関係を見つめ直す必要が高まり、自然共生社会のあり方を示すために検討されてきた。
今回の閣議決定では2020年度までに(1)生物多様性を社会に浸透させる(2)地域での人と自然の関係を見直すとともに再構築する(3)森と里と海のつながりを確保する(4)地球規模の視野を持って行動する(5)科学的基盤を強化し、政策に結び付けていくことを基本戦略に位置づけた。
また、具体的な取り組みのひとつには「生物多様性に配慮した東日本大震災からの復興・再生を推進する」こととしている。具体的施策として約700をあげた。(編集担当:森高龍二)