復興庁は東日本大震災での関連死者の多い市町村と東電福島第一原発事故により避難指示が出た市町村を対象に震災関連死の原因を調べた結果、原因調査対象とした1263人中、1206人(約95%)が60歳以上で、震災発生から1ヶ月以内での死亡が608人(約48%)、3ヶ月以内に986人(約78%)が死亡していたことがわかった。
原因別(複数選択)では病院の機能停止による初期治療の遅れが90件、病院の機能停止による既往症の悪化が283件と病院機能保持の確保の重要性を浮き彫りにした。また避難所生活での肉体的・精神的疲労が638件と最も多く、避難所などへの移動中の肉体的・精神的疲労も401件と多かった。原発事故のストレスによる肉体的・精神的負担によるものも34件あった。一方、自殺者も福島で9人、岩手県と宮城県で合わせて4人でていることもわかった。(編集担当:森高龍二)