日本人が魚釣島に上陸 国旗掲げる行為に懸念も

2012年08月20日 11:00

 ヒゲの隊長で知られる自民党の佐藤正久参議院議員は尖閣諸島の魚釣島(うおつりしま・無人島)に19日、日本人が上陸したことについて、自身のツイッターで「尖閣沖での洋上慰霊に向かった150人の内の9人だろう。9人の目的が洋上慰霊ではなく、上陸だった可能性も」と日本の領土であることを主張することが目的だったのではとの認識を示した。上陸については10人との報道もある。

 上陸者の中に日本の国旗を掲げた者がいることから領土主張を目的とする行為であることは濃厚で、太平洋戦争に伴う疎開船遭難事件の慰霊祭を機に、領土主張を展開したと見られる。

 日本政府は「尖閣諸島をめぐり解決すべき領有権の問題はそもそも存在しない」とし、「(我が国固有の領土で)有効に支配している」として外交を進めており、こうした中で、わざわざ国旗を掲げるのは日中間に領土問題が存在しているとアピールする行為と受け取られかねず、竹島に上陸した李明博韓国大統領が竹島を実効支配下におきながら自国の領土であることを強行主張した行為が日韓間に領土問題が存在することを提起したのと等しい行為になるのではと懸念する声もある。(編集担当:森高龍二)