外食産業は、ここ数年市場規模が減少し、商圏内での競合が激化することで、海外進出をめざす傾向が強くなってきているようだ。特にアジア地域への進出は活況である。
例えば、中国には本場で中国式中華を展開する王将フードサービスや居酒屋のワタミ、イタリアンのサイゼリヤ、カレー専門店の壱番屋などが進出し、成果を上げているようだ。
そのような中、トリドールも、日本国内市場における展開と並行し、将来のさらなる成長を目指し、世界市場における可能性も積極的に模索。韓国で現地法人を設立し、セルフうどん「丸亀製麺」をはじめとする外食事業等の展開を図ることとなった。
韓国は、年3~4%の安定的な経済成長を遂げており、商圏人口2,000万人強を擁する首都ソウル市をはじめ、100万人以上の地方中核都市が複数存在する東アジアの安定市場。また、元来健康志向が強い韓国では、日本食の人気も高く、繁盛店も多く存在しておりますが、現段階では、本格的な日系セルフうどん事業者の進出がないことに加え、外食志向が強く、粉ものを扱う韓国式ファーストフード店が数多く存在する文化も後押しし、うどん市場には十分な開拓余地が見込まれるものと考えているという。今後、平成24年中に1号店となる直営店を出店し、平成25年3月末までに累計3店舗、さらに平成27年3月末には累計50店舗の展開を目指す。