リコーが国内の画像機器設計機能と生産機能を再編

2012年08月02日 11:00

 リコーが、日本国内における設計機能および生産機能を見直し、再編すると発表。現在生産関連会社にて行っている画像機器の設計・生産機能およびリコーの同機能の一部について、2013年4月を目処に設立する設計・生産それぞれを統合した新会社2社に集約する。

 円高の進行、国際競争の激化を始め、厳しい経営環境下に置かれているリコーグループ。こうした環境下でも持続的な成長が可能で、常に競争力のある企業体質への変革を進めるための今回の再編は、グローバルな競争に勝てるもの作りの力の獲得、競合を凌駕する低コスト設計・生産力の確立の同時実現を目指すものとなる。具体的には、東北リコー・リコーユニテクノ・リコーエレメックスの各社が持つ設計機能およびリコーの設計機能の一部を新会社へ移管し、会社・組織の垣根を取り払った開発体制と仕組みを構築。さらに、東北リコー・リコープリンティングシステムズ・リコーユニテクノの各社が持つ生産機能およびリコーの生産機能の一部を新会社へ移管することで、リコーグループ全体の経営資源を有効に活用できる体制に組み替えるという。新会社については、製品にとどまらず、キーパーツ、新規事業領域などの次世代へ向けた技術開発強化にも貢献する先端的製造会社として、リコーグループの製造技術をワールドワイドで伝承、継承し、発展させる人材育成と総合力強化を目指す。

 オフィス向け画像機器、プロダクションプリントソリューションズ、ドキュメントマネジメントシステム、ITサービスなどを世界200以上の国と地域で提供するリコーグループ。為替の影響が大きかったとはいえ、売上高が前年同期比で1.7%減、売上総利益も同3.9%減となっている。今回の再編でこの数字をどこまでプラスに転じることが出来るのか、注目が集まるところであろう。