名を正すことから始めたい 佐藤防衛大臣政務官

2013年01月03日 13:35

 佐藤正久防衛大臣政務官は自衛隊について「まず、名を正すことから始めたい」と自身の思いを発信している。自衛隊を憲法改正により国防軍として位置付けたいと強い思いを持つ1人だ。

 佐藤政務官は「ふた昔ほど前の国会で自衛隊は軍隊かと問われた防衛庁長官が『軍隊と異なるものと考えているが、国際的には軍隊として取り扱われているものと理解している』と答弁し、愕然とした覚えがある」とし、憲法を改正して、軍として位置付け、整合性を図りたい考えを強調する。

 佐藤政務官は「自衛隊への入隊時、事に臨んでは危険を顧みず、身を持って責務の完遂に務めると宣誓している自衛官の崇高な使命感に応えるためにも、国家の主権と独立を守る明確な位置づけと、それに伴う名誉を勝ち取らねばならない」と自衛隊に身を置いてきたひとりとして、自衛隊員の思いを発信している。

 一方、連立与党の山口那津男代表は自衛隊の名前をかえる必要性はないと、総選挙時にも明言しており、集団的自衛権の行使についても「集団的自衛権は有しているが、行使できない」とする歴代の政府見解を妥当として支持している。

 憲法9条に対する考えと集団的自衛権の行使については、自公の考えは対峙するものになっており、具体化するに従って連立政権を揺るがす要因になることがも予想されている。(編集担当:森高龍二)