懐かしのキャラクターとのコラボレート飲料

2012年06月18日 11:00

 様々な商品や企業で実施されているコラボレート。中でも、多くの人が目にする自動販売機やコンビニエンスストアに陳列される飲料でのコラボレートは多い。従来、人気のアニメやゲームなど、今現在流行しているものと商品とのコラボレーションが一般的であったが、近時は一昔前の懐かしさや親しみを喚起させるものとのコラボレートも多く見られるようになっている。

 ダイドードリンコは、「復刻堂」シリーズとドラゴンボールとのコラボレート商品「復刻堂 ドラゴンボール」を展開。「7つのドラゴンボールを集めると願いがかなう」というストーリーに合わせ、7種類のビタミンを配合した微炭酸飲料となっている。第1弾は今年の2月から、孫悟空やベジータなど、連載開始から25年以上経過した現在も人気の高いドラゴンボールの主要キャラクターをデザイン。世界中のファンに愛されるドラゴンボールで、発売当初より、老若男女を問わず多くの反響があったという。また、6月11日から発売された第2弾では、ブルマ・亀仙人・ヤムチャ・クリリンなどといった脇を固める味のあるキャラクターをデザインした全9種類を展開している。

 サントリーグループのサントリー食品インターナショナルは、「ペプシネックス」500mlペットボトルを対象に、「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン モンスターフィギュアコレクション」オンパックキャンペーンを7月24日から全国で実施する。このコラボレーションは、1986年の第1作発売以来、子どもから大人まで幅広い層に人気のゲーム「ドラゴンクエスト」シリーズの最新作の発売に合わせて実施されるもの。ゲーム中に出てくるモンスターのフィギュア全16種類の展開となっている。

 また、飲料のキャラクターが商品から飛び出してアニメ化される例もある。サッポロ飲料は2012年4月4日からテレビ東京系でショートアニメ「リボンちゃん」を展開。リボンちゃんは1957年に誕生したキャラクターで、北海道限定で販売されている炭酸飲料、リボンナポリンやシボンシトロンの商品パッケージやテレビCM、着ぐるみ等でこれまでもリボンブランドのアピールをしていた。今回のアニメ化に伴い、同番組の番組提供も実施、リボンブランドの新テレビCMを放送している。

 コラボレート商品は、ターゲット層に対して的確に訴求できる上、数種類のフィギュアやデザイン缶などを展開することでコレクション欲も刺激することができる。さらに、期間や個数を限定して希少性をアピールすることによる購買欲の刺激や、新製品の認知度向上策となるなど、メリットが大きいものである。その為、今後も多くの企業・商品・コンビニエンスストア等で実施されるであろう。どの企業がどういった商品に目をつけてコラボレートするのか、注目してみるのも良いのではないだろうか。