ヤマハ発動機ジュビロ、ワイルドカード制し2年連続日本選手権へ

2013年01月26日 15:46

095 ヤマハ ワイルドカード2回戦_e

FW戦で圧倒、2年連続の日本選手権出場を決めたヤマハ発動機ジュビロ

 2012―2013年度ワイルドカードトーナメント2回戦、1週間前の同1回戦を勝ち上がったリーグ戦7位の近鉄ライナーズとリーグ戦6位のヤマハ発動機ジュビロとの試合が大阪・近鉄花園ラグビー場で行われた。

 前半は完全なヤマハペース。開始早々の3分、五郎丸選手が38mポスト正面のペナルティゴールを決め3対0とすると11分にはラックサイドを突いて池町選手がトライ、五郎丸選手がゴールも決め10対0に。15分にはラインアウトから展開、サウ選手がトライ、五郎丸選手のゴールも決まり17対0とする。また21分にはラインアウトから展開、徐選手が一気に駆け抜けてトライ、五郎丸選手のゴールも決まり24対0に。32分には五郎丸選手がポスト正面のペナルティゴールを決め27対0とすると37分にはスクラムから展開、徐選手ゲイン、最後はピウタウ選手がトライ、五郎丸選手のゴールは外れるが32対0と大きくリードする。40分に近鉄も成選手がトライ、しかし重光選手のゴールは外れ32対5とヤマハリードで前半は終了した。

 後半もヤマハの勢いは止まらず13分にはピウタウ選手がこぼれ球を拾い、フォラウ選手が右隅にトライ、五郎丸選手のゴールは外れ37対5に。15分にはピウタウ選手がインターセプトし、40m独走トライがトライ、五郎丸選手のゴールも決まり44対5とする。25分にはスクラムから連続攻撃。トゥイアリイ選手がラックサイドを突いてトライ、五郎丸選手のゴールも決まり51対5に。30分にはスクラムから展開、徐選手がライン際を快走してトライ、五郎丸選手のゴールも決まり58対5となった。34分に近鉄も坂本選手がトライ、重光選手のゴールも決まり58対12とするが37分にヤマハのサウ選手がトライ、曽我部選手のゴールは外れるが63対12に。さらに39分にはオリビエ選手がトライ、曽我部選手のゴールも決まり70対12とし圧倒的なチーム力でヤマハ発動機が勝利しこのままノーサイドとなった。

 勝ったヤマハの清宮監督は「近鉄は先週のリコーとの対戦もあり、コンディションが難しかったのかもしれない。来週から始まる日本選手権には昨年とは違い、余力を残して挑めるので良いコンディションで試合ができるのが大きい。今のヤマハは誰もが認める通り、トップ4と戦えるチームに成長した。日本選手権が楽しみだ」と語った。笠原キャプテンは「いつもは前半に得点を取ると、後半は集中力が切れるケースが多いが今日は80分間良く集中できたと思う」と振り返った。また近鉄の前田監督は「前半の失点が大きかった。自分たちの単純な反則、ミスが重なりリズムを作れなかった。今回の試合は、ヤマハが違ったのではなく、近鉄がやるべきことができなかったのが大きい。自信を持ったシーズンだったので、残念な終わりとなった」と肩を落とした。高キャプテンも「自分たちの力を出し切れず悔しい。良い準備ができていただけに、なぜこういう結果になったのかが分からない。ただ、今シーズンはチームのベースができたと思う、来シーズン、頑張りたい」と語った。

 来週から始まる日本選手権に2年連続出場を決めたヤマハ。今シーズン最多得点の70、最多トライ数10を決めた今ゲームが弾みとなり、「日本1を目指す」という笠原キャプテンの言葉通りの結果を期待したい。(編集担当:宮園奈美)