24年度予算成立 実質過去最大歳出規模に

2012年04月06日 11:00

 平成24年度予算は5日、参議院で否決されたが、憲法の規定に基づいて、政府原案通りで成立した。一般会計総額は90兆3339億円になっている。ただ、東日本大震災対策費を特別会計に計上していることから、実質的な歳出規模は96兆円を超える過去最大規模になっている。

 加えて、歳入の48.98%を公債費(赤字国債が38兆3350億円、建設国債が5兆9090億円)で賄うという財政状況の厳しさが際立っているうえ、公債発行特例法案が成立しておらず、財源の裏づけができないままのスタートになるなど、野田内閣にとって、茨の道が続いている。

 歳出をみると最も大きいのは社会保障費で26兆3901億円、次いで国債費(21兆9442億円)、3番目に地方交付税交付金(16兆5940億円)、文教・科学振興(5兆4057億円)、防衛費(4兆7138億円)、公共事業費(4兆5734億円)となっていた。(編集担当:森高龍二)