維新の足立議員に対し「懲罰動議」

2017年11月19日 06:21

 日本維新の会の足立康史衆院議員が15日開かれた衆院文部科学委員会で他党の議員を「犯罪者と思っている」などと発言した問題で、足立議員は17日、関係各党に「本当に申しわけありませんでした。今後このようなことが無いように注意していきたいと思います」と陳謝し、維新の会は今回の問題発言部分を議事録から削除すると伝えた。

 ただ、犯罪者とした発言は度が過ぎるとしている立憲民主党は謝罪は不十分とし、懲罰動議を提出した。懲罰動議は原則、事犯があった日から3日以内に提出することが国会法121条3項で決まっている。

 足立議員は15日の委員会で「立憲民主党の福山哲郎幹事長、献金をもらっているんですよ。獣医師会から。希望の党の玉木雄一郎代表、献金をもらっているんですよ。仮に請託を受けてあっせんし、そういうことで国会質問していれば、あっせん利得罪、あるいはあっせん収賄罪。私は犯罪者だと思っていますけど、個人的には」などと発言した。また、自民党の石破茂元幹事長に対しても「犯罪者」と述べていた。これに対し、自民党、立憲民主党、希望の党が日本維新の会に抗議していた。

 懲罰動議が出されれば衆議院で決を採り、懲罰委員会に付す。懲罰には除名、一定期間の登院停止、公開議場での陳謝、公開議場での戒告がある。(編集担当:森高龍二)