乾燥する季節ののどケア 声のプロも愛用するあるものとは?

2018年11月18日 09:16

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のどの乾燥対策としては、加湿器の利用やマスクの着用、のど飴の利用などで口腔内のうるおいを保つことが大切だ

 寒さが増すとともに、気になってくるのがのどの乾燥だ。のどが乾燥すると、細菌やウイルスからのどを守る粘膜の働きが弱くなる。また、のどの洗浄や殺菌作用を持つ唾液の量も減ってしまう。その結果、のどが炎症を起こしたり、痛みを感じたり、風邪の原因にもなってしまうのだ。

 のどの乾燥対策としては、加湿器の利用やマスクの着用、のど飴の利用などで口腔内のうるおいを保つことが大切だ。のど飴は唾液の分泌を促すので効果も高い。

 フィールド・クラウドソーシング事業を展開するソフトブレーン・フィールド株式会社が昨年、約5,000人の男女を対象に行ったアンケート調査によると、全体の約7割が秋から冬にかけてののどの乾燥を「とても気になる」「やや気になる」と回答していることが分かった。また、のどの乾燥対策としては「マスクをする」が最も一般的だと思われがちだが、同調査によると「マスクをする」と回答した49%に対し、「水分をとる」が57.5%、「うがいをする」が54.3%、「のど飴をなめる」が49.1%と、それぞれマスクを上回る結果が出ている。

 外出先でも手軽に行える乾燥対策として、のど飴を持ち歩いている人も多いだろう。中でも、ノーベル製菓の「VC-3000 のど飴」や「はちみつきんかんのど飴」、株式会社龍角散の「龍角散ののどすっきり飴」、カンロ株式会社の「はちみつゆず茶のど飴」などは人気が高い。これら販売上位ののど飴をみると「はちみつ」が配合されていることが多い。歌手や司会者、アナウンサー、声優など、声を仕事にしている人の中には「はちみつ」を愛用している人も多いと聞くが、実際に効果はあるのだろうか。

 はちみつには抗菌作用や抗酸化作用、咳を抑える作用があり、日本でも昔から民間療法として広く用いられてきた。江戸時代にはすでに、さいの目に切った大根をはちみつに浸した「はちみつ大根」というものが風邪予防の目的で食されていたという。現代では、はちみつは生姜を混ぜて飲んだり、のど飴に使われているが、昨今、手軽にのどの潤いを守れると注目が高まっているのが、はちみつ成分を配合したのどスプレーだ。

 ミツバチ産品の製造・販売を行う山田養蜂場では、以前からミツバチが自分たちの巣を守るために作り出す天然の抗菌物質「プロポリス」を配合したのどスプレーを販売しているが、先日、プロポリスのエキス量を 従来品の120%に増量した新商品「プロポリスリッチスプレー」を販売して話題になっている。新製品は、プロポリスを増量しただけでなく、はちみつの中でも飛び抜けて抗菌活性が高いといわれているニュージーランドの固有種マヌカ由来のはちみつ「マヌカ蜂蜜」をはじめ、風邪対策に良いといわれる「エキナセア」や「タイム」、「ローズヒップ」など、のどの健康維持に良いとされているハーブを40 種類も配合。のどのイガイガをより強力にケアしてくれる。

 年末年始を控え、体調を崩しがちな時期。のどの潤いをしっかりと守って、平成最後の冬を元気に乗り越えたいものだ。(編集担当:石井絢子)