「復興より大事」発言で辞任、桜田五輪担当大臣

2019年04月12日 06:47

 「復興以上に大事なのが高橋さん」。都内で開かれた高橋比奈子衆院議員のパーティーでこう語った桜田義孝東京オリンピック・パラリンピック担当大臣が発言の責任を取り10日、辞表を提出。早期終息を図るため安倍晋三総理は後任に鈴木俊一前大臣を当てる予定。

 大臣や副大臣の資質の問われる発言が目立つ。今月5日には安倍総理の地元・山口県下関市と麻生太郎副総理の地元・福岡県北九州市を結ぶ「下関北九州道路(下北道路)」を巡り、塚田一郎国土交通副大臣が「忖度した」と発言し、のちに「撤回、陳謝」するも、野党ばかりでなく、与党からも批判が出、辞任したばかりだった。(編集担当:森高龍二)

 立憲民主党の枝野幸男代表は「辞任は当然です。被災地の皆さんのみならず、全国で復興に取り組む皆さんの努力を一顧だにしないもので、信じられない発言です」とツイッターで発信。「今まで再三、大臣としての姿勢や見識を疑問視され続けてきたにもかかわらず、かばい続けてきた総理の責任が問われます」と安倍総理の任命責任についても問われるとした。(編集担当:森高龍二)