警戒区域で保護された犬、猫の命守るため

2011年11月04日 11:00

 環境省では東京電力福島第一原発事故により警戒区域に指定されているエリアで保護された犬や猫のうち、所有権が放棄されたり、保護から1カ月以上たっても飼い主が見つかっていない犬や猫について、新たな飼い主を募っている。

 環境省動物愛護管理室によると警戒区域内の住民の一時立ち入りが認められた5月10日から8月26日までの間に、区域内で取り残されていた犬300頭、猫191頭を保護したという。

 保護は福島市飯野町明治休石10にある第一シェルターと田村郡三春町上舞木向田17の40に完成した第二シェルターで行われている。

 環境省では地元自治体らと連携して、現在も南相馬市や田村市、浪江町、双葉町、大熊町、富岡町、楢葉町、川内町、葛尾村の9市町村エリア内に取り残されている犬や猫の保護にあたっている。このエリアでの保護活動は今月20日までを予定している。

 また、福島県動物救護本部では「保護した被災動物の殺処分は行わない、今後も行わない」として、動物の命を守るために新たな飼い主を募集するとともに、動物ボランティアや動物救護活動に対する義援金、餌など物資の支援や協力を呼びかけている。
(編集担当:福角忠夫)