NHKは2日、2020年から今年5月にかけて私的な飲食を取材と称し経費請求するなど複数回にわたり不正に経費請求をしていたとして、30代の報道局記者を9日付けで懲戒免職にすると発表した。
NHKは第3者委員会の指導、助言を受けながら全容解明に向けた調査を進めている段階だが、この男性記者から退職の意向が示されたことから、現時点で認定された事実に基づき処分を行った、としている。
そのうえで「受信料で支えられているNHKの職員として許されない行為」とし「視聴者のみなさまに深くお詫びいたします」と陳謝。「取材と称して不正が行われたことはNHKの取材に対する信頼を大きく損なるもので、引き続き、第3者委員会の下で徹底的に調査して厳正に対処し、再発防止に努めてまいります」とコメントしている。
この問題についてNHKは今年9月26日、この男性記者に不正請求の疑いがあり、外部の弁護士などでつくる第3者委員会を設置して調査すると発表していた。(編集担当:森高龍二)