賃上げ起点の所得と生産性向上が新ステージの鍵

2024年09月04日 07:48

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岸田文雄総理は3日の経済財政諮問会議で「日本経済の新たなステージへの移行の鍵となるのは賃上げを起点とした所得と生産性の向上」と強調した

 岸田文雄総理は3日の経済財政諮問会議で「日本経済の新たなステージへの移行の鍵となるのは賃上げを起点とした所得と生産性の向上」と強調した。

 岸田総理は「三位一体の労働市場改革、男女賃金格差の是正などによる持続的・構造的賃上げの実現、官民挙げた積極的な国内投資の促進の取組みを着実に進める必要がある」と語った。

 また「GX(グリーン・トランスフォーメーション)の推進とエネルギー政策の転換、3兆6000億円の加速化プランによるこども・子育て支援の抜本的な強化、5年で43兆円の防衛力整備計画等に沿った防衛力の抜本的強化などの成果は実行段階にあり、継続的に取組んでいかなければならない」とした。

 岸田総理は「官民連携による賃上げや社会課題の解決を成長につなげる投資の促進に向けた取組みを進めてきた」とし「33年ぶりの高い水準の賃上げ、過去最高の設備投資、史上初めて600兆円を超えた名目GDP(国内総生産)といった成果が現れている」と成果を上げ「6月の実質賃金も27か月ぶりにプラスに転換し、個人消費に持ち直しの動きがみられる。デフレ脱却に向けた歩みは着実に進んでおり、日本経済は成長型経済の新たなステージへの移行のチャンスを迎えている」との認識を改めて述べた。(編集担当:森高龍二)