杉田元衆院議員の参院比例区公認撤回をと勝部氏

2025年03月14日 06:04

 自民党がアイヌ民族への差別的発言で札幌法務局から『人権侵犯』とされるなど、国会議員として資質を問われた元衆院議員の杉田水脈氏を次期参院選挙で参院比例区公認候補に決定したことが12日の参院本会議で問題だとして取り上げられた。

 自民党総裁でもある石破茂総理は「参院比例区公認候補は本人の申請に基づき、自民党選挙対策委員会による所要の審査を経て党選対本部において決定した。個別具体の公認者に関する審査・決定の経緯については党の内部運営に関わることで、答えは差し控える」としたうえで「最終的には、選挙において有権者の判断を頂くべきことだ」と公認撤回の余地は見せなかった。

 問題視して質問したのは立憲民主党の勝部賢志議員。勝部氏は「自民党は杉田水脈元衆議院議員を参議院比例区の公認候補として決定した。先の衆議院選挙では『ウラ金議員』でもあり、公認が認められませんでしたが、なぜ今回は参議院の比例区候補に決まったのか」と質した。

 また「アイヌ民族への差別的な発言では札幌法務局などから『人権侵犯』と認定された人物で、そのような人の公認は、アイヌとの共生・アイヌ文化を郷土の誇り・財産として継承を進めて行こうとする全ての北海道民への侮蔑であり、断固抗議します」と批判。そのうえで「党総裁としてこのような決定を撤回するよう石破総理(総裁)に決断を求める」と公認撤回を求めた。(編集担当:森高龍二)