積水ハウス、第2四半期業績は増収増益、通期予想も上方修正へ

2011年09月09日 11:00

 積水ハウス<1928>は9月8日、平成24年1月期 第2四半期決算(連結)を発表した。売上高は7463億9300万円と前年同期に比べ1.0%増加した。また、営業利益は前年同期比23.4%増の325億5200万円、経常利益は同26.3%増の325億6800万円、純利益も同23.8%増の168億6800万円となり、前年同期に比べて、増益・増収となった。

 要因としては東日本大震災後、消費者の住まいに対する意識の変化により、耐震性能や省エネ・創エネ効果に優れた住宅へのニーズが高まり、同社の環境配慮型住宅「グリーンファースト」をはじめとする戸建住宅の受注増や省エネ化へのリフォームが堅調に伸びたことが挙げられる。また、住宅エコポイント制度をはじめとする政府の各種住宅支援策の後押し効果や、開発物件の「台場ガーデンシティ」の売却なども売上・利益を押し上げる要因となった。

 尚、東日本大震災の影響により特別損失約12億円を計上したが、事業活動や保有資産等への影響は軽微だった。同社は、引き続き「グリーンファースト戦略」による販売活動が堅調に進んでいることに加え、震災後の復興需要や制震システム「シーカス」採用住宅などの需要が高まっていること、さらに10月に発売を控える戸建新商品「イズ・ロイエ」「グラヴィス・ヴィラ」を市場投入することなどから、今後業績が好調に推移すると考え、平成24年1月期の連結業績予想を上方修正するとした。売上高は前期比2.1%増の1兆5200億円、営業利益は同20.7%増の680億円、経常利益は同21.7%増の685億円、純利益は同16.7%増の355億円としている。