川崎市と東京電力は、平成20年10月に両者の間で合意に達し、これまでに計画を進めていた、神奈川県川崎市の浮島、および扇島の2地点に合計出力2万kWの太陽光発電所を建設するメガソーラー計画について、「浮島太陽光発電所」の運転を開始したことを10日に発表した。
「浮島太陽光発電所」は、川崎市が保有する土地に東京電力が建設・運転する最大出力7,000kWのメガソーラーで、年間発電電力量は一般家庭約2,100軒分の年間使用電力量に相当する約740万kWhを見込む。また、当発電所によるCO2排出量削減効果は、年間約3,100tとなっている。尚、同発電所の運営は今後18年間にわたって東京電力が行い、「扇島太陽光発電所」については、当初の計画通り平成23年12月に運転を開始する予定となっている。
川崎市は現在、「カーボン・チャレンジ川崎エコ戦略」として地球温暖化対策を推進しており、公共施設への太陽光発電設備の設置や住宅用太陽光発電設備の設置補助など、低炭素社会の実現に向けた取り組みを行っている。今回、同時に、今後も太陽光発電をはじめとした再生可能エネルギーに関する普及啓発を行うとともに、その導入促進や、実証等の取り組みを強化していくことを発表している。