東日本大震災の影響によって今夏の電力需給の逼迫が懸念される中、各業界の大手企業が、それぞれが取り組む節電対策の内容を発表している。
ニコンは30日、東京電力管内におけるピーク時電力を削減するため、7月から9月の間、夏季休日数を増加し、輪番休業を実施することなどを含めた節電対策の内容を発表した。
まず、夏季休日数の変更に関しては、7月1日~9月30日の期間において、ゴールデンウィークの連続休暇を稼働日としたことによる振替を実施し、6日間休日を増加する。その上で、期間中の連続休暇実施日は、極力「電力需要のピークが想定される時期(7月末~8月初旬、および8月旧盆明けの時期)」となるようシフトさせる。さらに、現在、土曜と日曜を休日としているが、同期間中は事業所別に4グループに分け、平日も含めた休日振替を実施する輪番休業を実施することで休日を分散化する。
尚、同社は関連会社においても積極的に節電を進め、使用電力量の削減を推進しており、ここまでに述べた節電対策のほかにも、照明の一部通時消灯や昼休みおよび不在時の消灯、空調温度の引き上げ(28℃)、エレベーターの一部停止、ノー残業デー実施、パソコンの待機電力削減といった節電対策を既に推進している。