航空旅客の不正薬物摘発216件、コロナ禍以降最多 覚醒剤は海上貨物で370kg

2026年09月25日 15:48

財務省正面

財務省。全国の税関による2026年上半期の不正薬物摘発は387件となる一方、航空機旅客からの摘発は216件に増え、コロナ禍以降の半期ベースで最多となった。(画像は資料写真)

今回のニュースのポイント

財務省は9月25日、全国の税関による2026年上半期(1~6月)の関税法違反事件の取り締まり状況を発表しました。不正薬物全体の摘発件数は387件(前年同期比27%減)、押収量は約929kg(同58%減)とともに減少しました。一方で、航空機旅客からの摘発件数は216件(同22%増)となり、コロナ禍以降の半期ベースで最多となりました。また、覚醒剤の摘発件数は減少したものの、海上貨物での押収量が大幅に増加するなか、覚醒剤全体の押収量は約523kg(同40%増)に増加しました。

本文
 財務省は9月25日、全国の税関が2026年上半期(1~6月)に空港や港湾などで摘発した関税法違反事件の取締実績(速報値)を発表しました。不正薬物全体の摘発件数は387件で前年同期比27%減、押収量は約929kgで同58%減となり、ともに前年同期を下回りました。

 密輸形態別では、航空機旅客による不正薬物の摘発増加が顕著となりました。同期間の航空機旅客からの摘発件数は216件で前年同期比22%増加し、不正薬物全体の摘発件数の56%を占めました。財務省によると、コロナ禍による出国制限の影響を踏まえ、2023年1月以降の半期ベースで比較して最多となりました。ただし、航空機旅客からの押収量は約349kgと前年同期比55%減少しています。

 一方、覚醒剤の摘発件数は46件と前年同期比16%減少したものの、押収量は約523kgと40%増加しました。特に海上貨物では、摘発件数が3件と前年同期(1件)の3倍となり、押収量は前年同期の約80倍となる約370kgに達し、覚醒剤全体の押収量の71%を占めました。具体例として、2026年4月にアラブ首長国連邦から神戸港に到着した海上貨物(綿)から覚醒剤約200kgを摘発した事例などが示されています。

 このほか、大麻の摘発件数は147件(前年同期比10%減)、押収量は約175kg(同87%減)でした。不正薬物以外では、金地金の摘発件数が95件(前年同期比26%減)、押収量が約316kg(同15%減)となりました。金地金の押収量は前年同期比では減少したものの、前期(2025年7~12月)の52kgと比較すると約6倍に増加しています。摘発件数のうち香港および中国からの仕出地が全体の79%を占めました。(編集担当:エコノミックニュース編集部/Editorial Desk: Economic News Japan)