日立など、大規模データベースシステムの最適な運用管理構成モデルを提供

2011年04月25日 11:00

 日立製作所と日本オラクルが19日に同時に行った発表によると、両社は、日立の統合システム運用管理ソフトウェア「JP1」とオラクルのデータベースマシン「Oracle Exadata」を組み合わせたシステムの検証を共同で実施。この検証に基づいて両製品を取り扱う販売パートナー各社が顧客へ提案する際に必要となる、両製品の検証済みの最適な運用管理構成モデル(リファレンス・アーキテクチャ)を文書化したものを、4月20日より順次、販売パートナー各社への提供を開始することで合意した。

 両社が最適な運用管理構成モデルの検証を行った背景には、近年、企業がIT投資の全体最適化に向けて部門を越えたシステム運用の集約やクラウド化への取り組みを強化する一方、増加を続ける大量のデータをいかに高速に処理するかや、集約に伴って影響範囲が拡大するシステム障害への対応、また、それらのシステムの安定した運用など、重要度の高い問題を抱えていることが挙げられる。今回の検証では、「Oracle Exadata」の構成を活かしながら、「JP1」のジョブ管理製品である「JP1/Automatic Job Management System 3」を用いて、高度で信頼性の高い業務の自動化を実現する構成の構築と検証を行ったほか、「JP1」によって「Oracle Exadata」を中核とするシステムを監視する手法の検証も行っている。