中学授業の武道必修化 相手敬う態度養成にも

2011年03月07日 11:00

 平成24年度から中学での学校教育に武道(柔道、剣道、相撲のほか、地域によっては空手や合気道、なぎなたなどから一科目選択して履修すること)が必修化されることになっているが、菅直人総理はその教育効果について「技能を高めるだけでなく、我が国の伝統、文化を尊重するとともに、自らを律し、相手を尊重する態度等を養う上で重要」との認識を示した。馳浩衆議院議員(自民党)の質問に答えた。

 文部科学省によると全国の中学校で武道場を有する学校は国立学校で60%(75校のうち45校)、公立学校で48.3%(9982校のうち4825校)、私立学校で54.4%(758校のうち412校)となっている(併設校に設置される武道場を使用している学校の数を含む)。

 武道場を有さない学校では体育館に柔道用の畳を敷くなどして、すでに武道の授業などで対応しているという。

 また、武道の必修化にあたっては「安全に実施できる指導者の養成、確保、武道の授業が安全に実施されるよう取り組みたい」としている。
(編集担当:福角忠夫)